Appleは私たちに対してこのようなメッセージを発しているようなイメージはないでしょうか?
現状に挑戦し、他者とは違う考え方をする。それが私たちの信条です。
製品を美しくデザインし、操作法をシンプルにし、取り扱いを簡単にすることで、私たちは現状に挑戦しています。
その結果、すばらしいコンピュータが誕生しました。
一台いかがですか?
TED 『サイモン シネック: 優れたリーダーはどうやって行動を促すか」より
このようなメッセージを受け取った時、Apple製品を買うことで自分が他人とは違う考え方を持ったクリエイティブで特別な人間になれるのではないか?と感じ、ついHPやDELL、Lenovoではなく、MacBookを買いたくなってしまったことはありませんか?(私はあります。というよりも、今この記事を書いているのはMacbookというくらいAppleの魔法にかかっています。笑)
なぜAppleは他とは違う特別な企業になることができたのでしょうか?
なぜAppleは異常なまでのブランド力を持つ企業に成長できたのでしょうか?
その答えは一つではないかもしれませんが、この考え方が大きく影響していると考えられます。
それが「ゴールデンサークル」という考え方です。
サイモン・シネック氏は、世界で優れた影響を与え続ける組織や人が、どのような思考・行動・コミュニケーションを行い、彼らが作り出す環境には共通項があることを研究しているベストセラー作家であり、アントプレナーです。
Appleを例に出したこの考え方は人の心を動かすという点で、非常に効果的な考え方であり、この考え方を習慣化することで、自分の考え方を伝え、相手に行動を促すための強力な武器になることでしょう。
まずはTEDで「WHY」について語り、47カ国以上の言語に翻訳されたトークでもあるこちらをご覧いただきましょう。
このブログをお読みの賢い皆さんは英語で理解できるような方が多いんでしょうか?英語の練習にもなりそうな教材です。
さて、こちらではサイモン・シネック氏によると、人を動かす偉大な企業や人物というのは、「ゴールデンサークル」というシンプルなパターンに基づいて行動しているそうです。

優れたリーダーや組織はシネック氏によると自然とこの考え方にしたがっているそうです。
まずはWHY、HOW、WHATがそれぞれ何を示しているのかを明確にしておきましょう。
WHY:なぜそれをするのか。存在意義
「なんのためにやっているのか」「なんのために存在しているのか」などのPurposeと言い換えることができるでしょう。多くの企業はWHYについて認識できていない、また言語化できていないと説明されています。また、シネック氏によれば、ここには「お金を稼ぐため」という理由は入らないのだそう。
HOW:どうやって行うのか。手法
「どのように提供するのか」「どのような物を作るのかなど、具体的な方法です。多くの企業がこのレイヤーまでは考えることができているそうです。
WHAT;何をしているのか。具体的な製品やサービス
こちらはいうまでもなく、どの個人や組織も説明することができるでしょう。
大半の個人や組織が円の外から中へと考えを広げており、コミュニケーションやマーケティングを行っています。なおかつ中心部分のWHYを言語化して説明することができないため、心が惹かれないと言っています。
しかし、傑出した人や企業は逆の考え方をしており、中心から外に向かって物事を考えています。この両者の決定的な違いは「なぜそれをするのか」という本質的な問いの答えを持っているか否かということなのです。
自分たちは何のために存在し(=Purpose)を理解しており、常にその信念に基づいて、判断し、行動しているため、より強いメッセージを持ったWhat(製品・サービス)を提供することができます。
本質を追い求め、理解し、言語化する。たったこれだけのことですが、確かに私たちは「なぜやるのか」を考えることができていたでしょうか?
情報やモノが溢れる今の時代だからこそ、私たちは”本物”を求め、信頼できるものを本能的に探してしまっているのかもしれません。だからこそ、Whyのあるメッセージや製品、サービスに心が惹かれ、いつの間にかそのファンになっているのでしょう。
より効果的な伝え方のフレームワークというだけでなく、自分の存在意義について考えることは、自らを見直し、より心惹かれるヒトになる為のフレームワークになるのかもしれません。
ゴールデンサークルの考え方を知り、駆使することができるようになった皆さんはより一流に近づいているのではないでしょうか??
みなさんのより良い明日を願って!Goodluck!!
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