USV投資レポート〜Shift EV〜 

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本日の記事はAlbert Wengerさんによる「Shif EV」の翻訳記事となります。

最近は自家用車に関してもガソリン車なのかEVなのか?購入するのかレンタカーなのか?色々な選択肢が出てきていますが、EVはまだまだ金額的にも電気スタンド数の問題など様々なチャレンジがある状況です。

そんな中で今回ご紹介するShift EV社はガソリン車とEV車の架け橋となるような存在です。なぜUnion Square Vunturesが投資を決めたのか、その将来性への展望をご紹介します。

オリジナル記事はこちらから⏬
https://www.usv.com/writing/2022/04/shift-ev/


運輸は最もCO2排出量の多いセクターであり、世界の最終消費部門からのCO2排出量の37%を占めています。その排出量を削減するための重要な戦略として、交通機関のEV化が挙げられます。その意味で、Teslaが生産量を飛躍的に伸ばし、Rivianが出荷を開始したことは喜ばしいことです。しかし、これらの新車は、世界で活躍する内燃機関の自動車やトラックに比べれば、バケツの一滴のようなものです。また、まったく新しいクルマを作るには時間がかかり、それなりの排出ガスも発生します。そこで、既存の自動車を改造するという選択肢もあります。この方法は、規模が大きくなれば、EV化にかかる時間、コスト、二酸化炭素排出量を劇的に削減することができます。

このたび、エジプトを拠点とするShift EV社に投資することを決定しました(USVにとって初の中東・アフリカ地域への投資となります)。Shift EVは、彼らがelectrofittingと呼ぶ産業プロセスを開発しました:数時間のスペースで、シフトは内燃車両をEV車に変換します。これを可能にするためには、シフトは、独自のバッテリーパックだけでなく、既存のエンジンの交換のための独自のプロセスを開発しました。Shiftの最初の焦点は、カイロで急速に成長しているラストワンマイルの配達セグメントですが、同社は急速に他の地域市場にそこから分岐することになります。EV化は、車両が道路上に長く滞在し、手頃な価格が採用の前提条件であるこれらの地域では特に魅力的です。

運送会社のオーナーにとって、この価値提案は非常に魅力的です。燃料費とメンテナンス費用の削減により、Opexを30%以上削減することができます。Shiftは、サブスクリプションとして提供されるバッテリーと、コスト/マイルモデルを保証することにより、ノーリスクの提案を行います。プラグ&プレイフリートか、EV化の目標で、1つのサブスクリプションの下で、充電、メンテナンス、および監視:シフトは、完全な電化ソリューションを提供しています。これは、オンプレミア・コンピューティングのソフトウェア・ライセンスからSaaS/クラウド・コンピューティングの従量制への移行によく似ています。

これは、Aly Eltayebが率いる魅力的なチームによって追求される巨大な世界的機会です。Shiftは、エジプトの両方とリモートでの役割の数のために積極的に採用しています。


今回の記事は以上となります。

Shift EVはエジプトを拠点とするスタートアップ企業ですが、USVの歴史の中でも初の中東・アフリカ地域への投資となります。今後はアジア圏だけでなく、アフリカ中東地域への投資が加速されるかと思います。
私たち日本の人間からするとまだまだ発展途上なイメージの強い地域ではありますが、中には急成長を遂げている地域もあるようです。(私もあまり知りませんでしたが、今は特にアゼルバイジャンに興味があります。笑)

Shift EVによってガソリン車からEV車への改造が可能になるのであれば、コスト的にかなり高額なプラグインハイブリットでなくてもより効率の良いお買い物ができる時代が来るのかもしれません。

先日から2回目となるUSVの投資先レポートの翻訳記事ですが、今回もとっても面白い内容でした!USVに限らず色々なVCの記事を読んでそれぞれの特色や考え方をしりたいなーと思います!(個人的には長すぎない記事でちょうどいい記事の長さです。笑)

というところで本日の記事は終わりにしたいと思います。
それではまた明日!

Source:https://www.usv.com/writing/2022/04/shift-ev/

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