今回の記事はWeb3についての教育をおこなっているDAOであるODYSSEYより、NFTについての記事となります。この【NFT解説】のシリーズは全7回を予定しております。
本日は第2回となる、「Why buy NFTs?」の翻訳記事となります。昨日のWhat is an NFT?と同じく、オリジナル記事はPeterさんが執筆されています。
今回の記事では、私たちにとってNFTはどのような用途で使うことができるのか、またなぜNFTを買うのか、という部分を掘り下げていきたいと思います。
オリジナル記事はこちらから⏬
https://www.odysseydao.com/articles/why-buy-nfts
まだ初回のWhat is an NFT?の記事をご覧いただいていない方は下記リンクよりご覧ください。
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今後、人々は以下の項目においてNFTを買うことになるかもしれません。
- 芸術鑑賞
- ステータスを示す
- 利益を得る
- 活動やクリエイターを支援する
- コミュニティーに参加する
Bored Ape Yacht Clubを例にとって、それぞれを詳しく見ていきましょう。
芸術鑑賞
人々がNFTを購入するのは、単に芸術や文化的意義を評価するためかもしれません。
Bored Apeのアートの魅力を理解するには、CryptoPunks – OG profile pic (PFP) NFTプロジェクト – から始める必要があるでしょう。CryptoPunksは2017年に10,000のピクセル化されたパンクのNFTでスタートしました。

その後3年間、トップインフルエンサーがプロフィール写真にパンクを追加することで、パンクの価値は高まっていきました。2021年12月現在、パンクの最安値は94ETH、35.3万ドルです。
2021年初頭、CryptoPunksはプロフィール画像のNFTプロジェクトとしては、唯一かつ最も有名でした。市場はデジタルアートやNBAスポーツのコレクターズアイテムにフォーカスするようになっていたのです。そこで、Bored Ape Yacht Clubの創設者たちは、チャンスに気づきました。
GargamelとGordon Gonerのペンネームで、彼らは4万ドルを費やし、2人のブロックチェーンプログラマーを採用し、ユニークな表情とストリートウェアにヒントを得たアクセサリーを持つ1万匹の猿を作り出しました。

Bored Apeのアートは、Cryptopunksに比べて目立ち、コレクターを惹きつけました。
ステータスを示す
人々は、自分がエクスクルーシブなコミュニティに属していることを示すためにNFTを購入するかもしれません。
2021年4月にBored Apeがローンチしたとき、有名なNFTコレクターがApesを購入し、プロフィール写真を更新すると、一晩で1万個のApesがすべてが売り切れました。また、コミュニティーのメンバーは、#ApeFollowApeなどのハッシュタグを使って拡散することが推奨されていました。
それ以来、Twitter上の多くの著名人が、このコミュニティの一員であることを示すために、プロフィール写真をBored Apeに変更しました。
利益を得る
NFTを購入して、転売することで利益を得たり、長期保有で特典を得たりする人がいるかもしれません。
NFTを転売させることは新しいNFTプロジェクトではよくあることで、Bored Apesも例外ではありません。しかし、このOpenSeaのチャートからわかるように、Bored Apeを早期に売却した人々は、後に大きな利益を逃すことになったのです。

Bored Apeは今やNFTの “一流”プロジェクトであり、ほとんどのオーナーが長期保有をしています。保有するメリットの1つは、無料のNFTエアドロップを追加で入手できることです。例えば、Bored Apeの保有者は、2021年8月にMutant ApeのNFTドロップを無料で手に入れ、1時間以内に9600億ドルを調達しました。

活動やクリエイターを支援する
人々は、自分が信じている活動やクリエイターを応援するためにNFTを購入するかもしれません。
2021年6月、すべてのエイプホルダーは、イヌの仲間のNFTを無料で作り出すことができました。このBored Ape Kennel Club NFTの二次販売を通じて、コミュニティは動物保護施設のために100万ドルを調達することができました。

コミュニティーに参加する
人々はコミュニティの一員になるためにNFTを購入するかもしれません。
Bored Apeのコミュニティは、明確なロードマップ、透明性の高いコミュニケーション、積極的な共創を実現している点で際立った存在と言えるでしょう。
明確なロードマップ
Bored Apeは、Apeを所有することの利点を強調するために、詳細なロードマップを作成して立ち上げました。初期の段階では、会員制の商品ストアやデジタルな落書き用の壁などの特典が用意されていました。しかし、人々の注目を集めたのは、その後のイヌの仲間やミュータントApeといったNFTのドロップでした。Bored Apesの周りには、エキサイティングな(そしてミステリアスな)ロードマップが続いているのです。

透明性のあるコミュニケーション
Bored Apeの創業者は、コミュニティに対して定期的かつ詳細なアップデートを行いました。人々は、創設者や他のトップ・コミュニティ・メンバーにアクセスできることを楽しんでいます。
コミュニティーの共創
類人猿の所有者は、所有する類人猿の完全な商業的権利を持っています。そのため、商品化やYouTubeの番組、コミックブックなど、何千もの派生コンテンツが作成されています。これらの創作物はすべて、このプロジェクトを広めるのに役立っています。
NFTのプロジェクトのほとんどは、失敗に終わります。しかし、長続きするプロジェクトは、そのアートの独自性とコミュニティの力に長けています。Bored Apesは価格が高いため、多くの人にとって手の届かない存在になってしまいましたが、毎日多くの新しいNFTプロジェクトが立ち上げられています。
次の記事では、NFTプロジェクトの見つけ方と評価について説明していきます。
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本日の記事は以上となります。
NFTというと、その価値の急騰が報道されがちな部分もあり、3点目の「利益を得る」という目線で見ている方が多かったのではないでしょうか?今回の記事のようにNFTを購入する用途を細分化してみると、コミュニティへのパスポートとしての役割を担っていたり、現実のアートと同じ部分もあればデジタルだからこその用途もあるんだなぁ、と改めて勉強になりました。
次回の記事は、あなたがもしNFTを買いたいと思った時、どこから探してくるべきなのか、贋作や詐欺を避けるための方法をご紹介していきます。
こんなところで本日の記事は終わりにしたいと思います。
それではまた明日!
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