メタバースをデザインする🔮

Design

今回の記事はTobias Holm Jensenさんによる「Designing for the Metaverse」の翻訳記事となります。

Tobiasさんのモットーは、現状に挑戦し、”なぜ?”という疑問を持つことを愛する、共感性、熱意、人間性を重視することだそうで、プロダクトデザイナーをされている方です。

この記事ではメタバース領域のデザイナーになるにあたって、重点的に学ぶべき4つの領域をご紹介しています。

オリジナル記事はこちら⏬
https://medium.com/@tobiasholmjensen/designing-for-the-metaverse-4eb0203cb201


メタバースのためのデザインがは、ストーリーテリング、システムデザイン、3Dツール、観察や調査に特に注意を払う必要があるのはなぜなのか?

デザイナーという職種は、常に曖昧なものでしたが、最近では、デザイナーの働き方や組織への価値提供の仕方に一貫性が見られるようになってきました。デザイナーが使用する手法、ツール、ソフトウエアの標準化が進んでいるのです。

しかし、メタバース(物理的な世界ではできないことを可能にする、相互に接続された一連のデジタル空間)のためのデザインは、全く異なるものになるでしょう。メタバースデザイナーになるには、マインドセット、スキル、メソッドのシフトが必要です。

person wearing a virtual reality headset and seeing elements from outer space.
Source: Unblast
1. ストーリーテリングが最前線になる

これは、デザインの世界では何も新しいことではありません。ストーリーテリングは、デザインの根拠や意思決定にユーザーのストーリーを持ち込む方法として、常に議論されてきました。

しかし、メタバースのためのデザインでは、ストーリーテリングがすべての行動の最前線になければならなくなるのです。メタバースの体験をデザインするには、説得力のあるエンドツーエンドのストーリーを構築する方法について、高度な理解が必要になります。メタバースには何千もの体験があり、デザイナーである私たちの仕事は、それらすべてをつなぐことです。それが次のポイントです。

2. 一貫性を基本方針とする

メタバースをデザインするとき、もはや単独でデザインすることはできません。マーク・ザッカーバーグ氏は「“interoperability”(相互運用性)」という概念について話しています。つまり、メタバース内の個々の体験は、他の体験と完璧に連携して、一貫した体験を生み出すべきであるということです。このことは、デザイナーにとって、デザインする際のサイロを受け入れることができなくなったことを意味します。メタバースにおける360°の体験を常に考えなければならないのです。

3. 3Dツールは全てを打ち負かす

メタバースをデザインする場合、SketchやFigmaのような2Dのスケッチツールは、もはや重要ではありません。メタバース体験をデザインすることは、3Dで仮想の人工物をデザインすることを意味します。メタバース・デザイナーとして成功するためには、3Dモデリング・ソフトウェアの使い方を知っておく必要があります(どこから始めればよいかは、記事の最後をご覧ください)。

4. フィールド調査の復活

メタバースでユーザーを調査する場合、観察することが最も重要な手法になります。メタバースの仮想現実で研究するにしても、物理的な世界で研究するにしても、物理的な環境とそれがユーザー体験に与える影響を理解できることが非常に重要になります。製品の使い勝手は、ユーザーが使用する物理的な空間によって影響を受けます。ユーザーが体験するのはソファの上なのか、バルコニーなのか、それとも道の真ん中なのか。メタバースのための体験をデザインしたいのであれば、状況的なユーザビリティを無視することはできません。

では、何を準備すればいいのか?

今回は、メタバースデザイナーになるにあたって、重点的に取り組むべき4つの分野について説明しました。お分かりのように、もし私たちがメタバースで成功するデザイナーになろうとするならば、フォーカスする点と手法の転換が必要になります。しかし、どのように準備すればいいのでしょうか?この記事では以下の4つをご提案します。

  1. 効果的な絵コンテの作成方法を学ぶ。これは、あなたのデザインにまつわるストーリーについて考えを伝えるための重要な方法となります。詳しくはこちらをご覧ください。
  2. システムデザインを学ぶ。メタバースの世界全体で一貫した体験を作るには、独立したユーザー体験のデザインよりもシステムデザインを優先しなければなりません。詳しくはこちらをご覧ください。
  3. 3Dツールを学ぶ。TvoriやGravity Sketchのようなツールは、3Dデザイン、モデリング、プロトタイピングの基本を学ぶことができます。
  4. 民俗学的なリサーチ手法を学ぶ。調査における観察など、定性調査のスキルを磨くことができます。

どう思いますか?

以上、メタバースのデザインとはどのようなものなのか、考えてみました。議論を続けるために、コメント欄で皆さんの考えやコメントをお聞かせいただければと思います!


本日の記事は以上となります。

メタバース領域のデザイナーを目指す方にとって、今回の内容はいかがだったでしょうか?もしかすると、当然だよ!という内容も含まれていたかもしれません。どちらかといえば初学者の方向けの記事となりましたが、今後メタバースの拡大に応じて、そこにおけるキャリアの機会はより増えていくかと思います。そんな時にまず最初の道筋を示すような資料としてご覧いただければと思います。

そんなところで、本日の記事は終わりにしたいと思います。

それではまた明日!

Source: https://medium.com/@tobiasholmjensen/designing-for-the-metaverse-4eb0203cb201

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