Microsoft、Amazon、FacebookのUXデザイナーはどんな1日を過ごしているのか

Design

今回の記事はLeon Zhangさんによる、「What does a UX designer do in 2022? The day in life of a Microsoft, Amazon, & Facebook UX designer」の翻訳記事となります。

筆者のLeonさん、そしてお友達のIsasbelleさん、JasperさんはそれぞれのUXデザイナーとしてのキャリアや日々どのようなお仕事をしているかについて、解説した記事となります 。3人はそれぞれGAFAMの下記企業でインターンの仕事を得ています。
Leonさん…Amazon
Isabelleさん…Facebook
Jasperさん…Microsoft

UXデザイナーと言っても、その業務は多岐にわたるため、3人の中でも違いが見られます。そのため、これからデザイナーとしてのキャリアに興味がある方、既にデザイナーとして働かれていて、大手テック企業でのキャリアに興味がある方には大変おすすめの記事となっております。

このほかにも、UXデザイン関連やGAFAMでのキャリアについての記事がありますので、オリジナル記事や、筆者のLeonさんの他の記事もご覧ください⏬
https://uxplanet.org/what-does-a-ux-designer-do-in-2022-the-day-in-life-of-a-microsft-amazon-facebook-ux-designer-353f7e2b7df9


UXデザイナーは2022年に何をするべきか?Microsoft、Amazon、FacebookのUXデザイナーの1日

https://uxplanet.org/what-does-a-ux-designer-do-in-2022-the-day-in-life-of-a-microsft-amazon-facebook-ux-designer-353f7e2b7df9

2021-2022年の採用シーズンが始まり、UXデザインについて連絡をくれる学生も増えてきました。

UXの初心者やこの分野に進もうとしている人の中には、まだまだUXデザイナーという職種が何をしているのかについて、多くの混乱があるようです。確かにGoogleで検索しても、「テクノロジーでより良いヒューマンエクスペリエンスを創造する」という抽象的な概念はあまり役に立ちません。

そこで、UXデザイナーの日常がどのようなものかを分かりやすく説明するために、2021年夏に、さまざまな大手ハイテク企業でUXデザイナーとしてインターンをしていた筆者のLeonさんの優秀なデザイン仲間数名と協力し、UXデザイナーの仕事を紹介てくれています。

この記事では、典型的な1日の流れを紹介するだけでなく、多くの人の疑問に答えるために、合わせて以下の事柄も共有してくれています。

  • そもそもオリジナル記事を書いているLeonさんやそのお友達がどのような人で、どこでインターンをしていたのか
  • インターンシップ中に担当したプロジェクトやチーム
  • リモートワークやハイブリッドワークの典型的な一日とはどのようなものか
  • それぞれの会社にどのような価値をもたらしているのか(What )、またどのようにもたらしているのか(How)
  • 大手ハイテク企業でUXデザイナーとしてインターンしたことによる収穫

そもそもオリジナル記事を書いているLeonさんやそのお友達がどのような人で、どこでインターンをしていたのか

Who we are
https://uxplanet.org/what-does-a-ux-designer-do-in-2022-the-day-in-life-of-a-microsft-amazon-facebook-ux-designer-353f7e2b7df9より

(Leonさん視点で自分やお友達を紹介しているので、今回の翻訳記事でもそれに忠実に私=Leonさんとして翻訳します)

 2021年夏、AmazonでインターンをしていたLeonです。私はUniversity of Washingtonのインタラクションデザインプログラムの5年生で、現在はExpediaでフルタイムのUXコントラクターとして働いています。

 Leonの読者の皆さん、こんにちは。Isabelleです。2021年夏にFacebookでインターンをし、来年はフルタイムで勤務する予定です!
 Worcester Polytechnic Instituteで、ユーザーエクスペリエンスとイノベーションを勉強している4年生です。

 こんにちは!私はJasperです!2021年夏はMicrosoftでインターンをしました。Leonと同じく、University of Washingtonのインタラクションデザインプログラムの4年生です。コーヒーが好きで、アートやデザイン、ファッションが好きで、いろいろなものを探検しています。

 なぜ、みんなの経験や紹介を共有することが大切なのでしょうか?

 この先を読み進める前に、UXのキャリアには多くのパスがあることを理解していただきたいと思います。

https://uxplanet.org/what-does-a-ux-designer-do-in-2022-the-day-in-life-of-a-microsft-amazon-facebook-ux-designer-353f7e2b7df9

 Isabelleさんは、「UXに至る道は人それぞれで、紆余曲折を経ていることが多い」と語っており、ご自身も最初にUXに出会ったのは高校生のときのインターンシップがきっかけだったそうです。
 ソフトウェアエンジニアリングのインターンとして採用されましたが、すぐにコーディングがあまり好きではないことに気づき、フロントエンドのユーザーインターフェイスを担当することになったのです。

 Jasperさんの場合は、実はUniversity of Washingtonのデザインプログラムに入学する前は、美術を専攻していました。彼はUXの世界に入る前に、独自の経験をしています。このように、Leonさん含め、今は同じような境遇にいるかもしれませんが、その道のりはそれぞれ異なり、きっと読者の皆さの道もきっとそうなるはずです。

インターンシップ中に担当したプロジェクトやチーム

surfaceはJasperさんがインターンで関わったプロダクトです

マイクロソフトでは、Surface製品群の1つのコアデザインチームに所属していました。Jasperさんのチームは、Surfaceのソフトウェアエクスペリエンスを担当し、ソフトウェアとハードウェアの接続のためのエクスペリエンスを押し進めます。小規模なデザインチームなので、一般的にプロジェクトに対するコントロールが効きやすいのです。

Facebookでは、Isabelleさんはエンタープライズ・チームで社内向けの製品を開発していました。エンタープライズチームでは、コンシューマチームよりもデザインプロセスが速く、Isabelleさんは新しい問題に取り組む機会を多く得られました。

LeonさんはIsabelleさんと同じく、AWSのセキュリティ製品に携わっており、社内の顧客と一緒に仕事をしていました。私のチームもジャスパーのチームと同様、少人数でした。つまり、デザイナーとエンジニアが同じチームに所属し、直接プロダクトを担当するクロスファンクショナルなプロダクトチームでした。

リモートワークやハイブリッドワークの典型的な一日とはどのようなものか

Leon’s day to day at Amazon
LeonさんのAmazonでの1日

 Leonさんたち3人がインターンシップ中にリモートワークをしていたことは、さほど驚くことではありません。Leonさんはインターン中に数回しかオフィスしていなかったそうです。リモートワークの典型的な一日は、オフィスに行くのとあまり変わらないと言えるでしょう。

 アマゾン、マイクロソフト、フェイスブックでは、非常に早い意思決定がなされます。Leonさんたち3人は、一般的に、大手ハイテク企業でUXデザインをすることは、信じられないほど速いペースで進み、仕事もやりがいのあるものだと口を揃えて語っています。

 Leonさんは通常、午前中にメンターと同期し、私の仕事について報告し、何か手伝うことや注意することがないかどうかを聞きます。
 一日中ミーティングに参加し、Figmaでデザインし、Slackでメッセージに返信する以外に、Amazonには学習するという文化(=Learning Culture)があります。
 社員が日々使うツールでさえ、常に進化しています。デザイナーであれば、どこで働こうが常に新しいことを学ばなければ、すぐに遅れをとってしまいます。これは、シニアデザイナーであっても同じです。Leonさんのメンターであるアマゾンのシニアデザイナーは、他のデザイナーが普段の日常生活以外で仕事を共有し、批評するためのデザインサークルを社内で開催しています。また、Leonさんと彼の師匠は、Amazon内の他のUXワークショップや講演にも頻繁に参加しています。

 ここで皆さんにお伝えしたいことは、日常生活の中で、常に学ぶべきことがあるということです。

それが新しいツールであれ、新しいスキルであれ、デザインしながら学んでください。

Learning as you create
作りながら学ぶことが大事です。

このラーニングデザインの文化は、これら大手テック企業全てに共通するものです。Isabelleさんは、Facebookではデザイナーのためのリソースが大量にあり、インクルーシブな文化が素晴らしいと言っています。彼女のインターンシップは、Leonさんのようにリモートで行われましたが、常に素晴らしいバーチャルイベントがあったと話してくれました。下の写真は、FacebookのCOO (=Chief Operating Officer )であるSheryl Sandberg氏とZoomをしているIsabelleさんです

Sandberg, American business executive, billionaire and philanthropist.
Sandbergさんはアメリカのビジネスエグゼクティブであり、ビリオネア、慈善家です。

デザイナーとしての日常は、もっと隠れた特典があります。Leonさんたちと同じように、Jasperさんもマイクロソフトのキャンパスに行くことはできませんでした。しかし、マイクロソフトのコアデザインチームの一員であるJasperさんは、もしキャンパスに行けば、87号館の1010号室に入ることができたのです。そこは、バンカービルの中の秘密の部屋のようなものだと彼は言っています。(インターネットでは、地球上で最も静かな部屋と呼ばれている、下記参照)Jasperさんのデザインチーム以外では、その部屋にアクセスできるのは数人のエグゼクティブだけでした。

Inside one of Microsoft’s anechoic chambers.
これがMicrosoftの無響質の内部です

それぞれの会社にどのような価値をもたらしているのか(What )、またどのようにもたらしているのか(How)

Windows + Devices
Windows + Devices

 大手ハイテク企業において、Leonさんたちが携わったプロジェクトは、すべて実際の顧客のための製品です。

 Windows + Devicesグループの一員として、Jasperさんはマイクロソフトがあらゆるデバイスをシームレスにつなぐ独自のエコシステムを構築するのをサポートしています。Jasperさんは、毎年9月と10月に開催される発表会を必ず見るほどの技術マニアです。もちろん、マイクロソフトの次期製品に携わっている間は、とてもエキサイティングな毎日を送っています。(9月22日の発表会ではsurface Duo2などが発表されました)

Customer Storyboard Leon created at Amazon
これはLeonさんがAmazonで作ったカスタマーストーリーのスケッチ

 Jasperさんと違って、LeonさんとIsabelleさんは社内向けのプロダクトを担当していました。彼らは、すべてのプロジェクトにおいて、ステークホルダーとつながり、長いページの”デザインの要約”のようなものを作成し、プロジェクトの目標、成功指標、主要なマイルストーンの概要と計画を立てるところから始めました。Amazonでは、これを「working backward方式」と呼んでいます。

 つまり、顧客調査によって曖昧な問題を解決し、将来発売される製品の方向性を導くことに、より重点を置くのです。

 Isabelleさんの場合は、出荷する前にエンジニアと一緒になって、定期的にチームや関係者にデザインを見せ、フィードバックを得ていました。また、ワイヤーフレーム(→大まかなレイアウト)を作成する前に、競合他社の分析や類似のデザインの監査を行うこともよくあります。

大手ハイテク企業でUXデザイナーとしてインターンしたことによる収穫

Jasperさん曰く、彼のチームには “One thing “という文化があり、プロジェクトを作るときに、これだけは譲れないというものがあると教えてくれました。

Isabelleさんの場合は、タイムマネジメントがすべてです。完全なリモートワークの中で効果的にコミュニケーションをとり、ワークライフバランスを保つ方法を学んでいます。
Leonさんも、JasperさんとIsabelleさんの意見に賛成です。毎日時間を過ぎることなく、明日に仕事を残す方法を学ぶことは、UXデザイナーにとって必須のスキルです。このような大きなテック企業では、仕事が尽きることはありません。
また、Jasperさんが話していたように、自分のデザインをよりしっかりと守る方法を学び、反対するときとコミットするタイミングを把握することは、Leonさんがデザイナーとして今後数年間で成長しようと思っている分野の一つです。

お読みいただきありがとうございます。

もしあなたがビッグテックでのUXインターンシップについてもっと知りたいと思っている学生なら、私の特集記事「UX planet Apple、Google、AmazonのUXデザインインターンになるための3つの秘訣」が本当に役に立つと思います!ぜひご覧ください。

もしよろしければ、LinkedinでLeonさんJasperさんIsabelleさんと気軽に繋がってください。
また、私たちの成長し続けるデザインディスコードに参加して、直接お話ししましょう!

もしあなたが就職の機会、メンター、キャリアアドバイスを探しているなら、私たちのようなAmazon、Google、Microsoft、Facebook、Appleなどの大手ハイテク企業から何百人もの検証済みのインターン、メンター、プロフェッショナルがいるアクティブなコミュニティがあります。

また、経験ゼロの学生さんの参加も大歓迎です 私たちのディスコードでは、アメリカのキャンパスで様々な専攻の学生が集まっています。(Bootcampの卒業生もたくさんいます)誰でも大歓迎です。

デザインについてもっと学びたい、無料のリソースを使いたいという方は、お気軽にご参加ください!


本日の記事は以上です。

テクノロジー業界におけるデザイナー職と言っても、社内外、ハードウェア/ソフトウェアデザインによって非常に幅広いのだと、改めて感じました。製品体験としてUXが製品としての価値に占めるウエイトは非常に大きいものがあり、私もデザイナーに憧れるなぁ…という気持ちもあります。が、あまり美術が得意ではないので消極的な自分も居ます。笑
Leonさんの運営するDiscordに入ってみようかな〜なんて思いながら、本日の記事は終わりにしたいと思います。

それでは、また明日!

Source:https://uxplanet.org/what-does-a-ux-designer-do-in-2022-the-day-in-life-of-a-microsft-amazon-facebook-ux-designer-353f7e2b7df9

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