今回の記事では米国を代表するトップクラスのVCである、Andreessen Horowitz (アンドリーセン・ホロウィッツ、略称a16z) がまとめた、2021年の最新マーケットプレイス動向の翻訳記事となります。
a16zは設立自体は2009年と新しいですが、短期間のうちに従業員数3人から180人以上に、管理資産は3億ドルから100億ドル以上へと急成長を遂げています。最近では、Facebook、Slack、Airbnb、GitHubなど、多くの有名スタートアップへの投資実績を持ち、近年では仮想通貨やライフサイエンスの領域にも積極的な投資を行っています。
そのようなシリコンバレーに拠点を置く、トップVCが発表している記事となります。
原文を読みたい方はこちらから⏬
https://a16z.com/marketplace-100/
では、この下から記事のスタートです!
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昨年2月、a16zから、消費者向けマーケットプレイスの最大手スタートアップやプライベートカンパニーのランキングである「a16z Marketplace 100」を紹介しました。このシリーズは、マーケットプレイスの進化についての議論を喚起し、新しい消費者カテゴリーを有望視するなど、かなり好評でした。
しかし、その後2月にはCovid-19によるパンデミックに全世界が陥りました。
この1年は、多くのマーケットプレイスのカテゴリーにとって、大きな痛手となりました。チケット販売のマーケットプレイスは、世界中でイベントが中止されたことで、ビジネスが大幅に縮小しました。学校が閉鎖され、多くの企業が在宅勤務制度を導入したため、保育マーケットプレイスは新たな安全対策を導入し、存続させるために奔走しました。昨年のNo.1マーケットプレイスであるAirbnbでさえ、閉鎖、キャンセル、返金に取り組みました。
しかし、2020年終盤には、多くのマーケットプレイスが非常に強い回復力を持っていることがわかりました。これは、マーケットプレイスというモデルの柔軟性を物語っています。
対面での交流が大幅に制限され、失業率が急上昇したこの年、マーケットプレイスは人々が必要とする商品やサービスにアクセスすることを可能にし、多くの場合、人々が持つ才能、サービス、リソースを収益化することを可能にしました。食品やアルコールの配達からゲーム、オンライン教育からアウトドア旅行まで、Instacart、Valve、Outschool、Hipcampなどのマーケットプレイスは、私たちが困難な1年を乗り切る手助けをしてくれました。
しかし、このデータをCOVID-19というレンズを通して見がちではありますが、a16zは会社として、未来に執着しています。何が新しく、魅力的なのか?どのカテゴリーが最も成長しているのか?次に来るものは何か?
今年のランキングでは、ただパンデミックを乗り切っただけでなく、その中でも特に大きな成功を収めた、スリフト、犬、大麻を扱うマーケットプレイスなど、20以上の新規参入企業を紹介しています。
Marketplace 100は、消費者データ分析会社であるBloomberg Second Measure社のデータに基づいています。Bloomberg Second Measure社は、数十億件の購入履歴を分析し、5,200以上の販売店における消費者の行動や相対的な売上をリアルタイムで追跡しています。Marketplace 100にランクインした新興企業や未上場企業は、業界共通の指標であるGMV(Gross Merchandise Value)を用いて順位付けされます。GMVは、消費者が各企業に対して支出している合計金額から推定されます。方法論の詳細、データの注意点や除外事項については、こちらをご覧ください。
The Top Consumer Marketplaces
Marketplace 100の第2版では、新しい視点を提供しています。このランキングは、今まで出てくることのなかった上位企業やカテゴリーを明らかにするだけでなく、2019年以降の特定のスタートアップの一貫性を紹介しています。昨年からの順位変動を示したデータも確認することが可能です。
Rank | Company | Categories |
1 | Instacart | Groceries |
2 | Valve | Games |
3 | Vacasa | Travel |
4 | StockX | Streetwear |
5 | ![]() Rover | Pets |
6 | GOAT | Streetwear |
7 | ThresUp | Fashion |
8 | Viagogo | Tickets |
9 | Turo | Transportation |
10 | Outschool | Education |
ここでは「Marketplace 100」の第2版のハイライトを詳しくご紹介していきます。
・マーケットプレイスのGMV(Gross Merchandise Value=流通取引総量)が非常に集中している。
昨年のランキングでは、4社のスタートアップ企業が消費者の消費額の76%を占めていました。しかし今年は、Marketplace 100の総GMVの70%以上が、たった1つの企業によって生み出されています。
・Edtech(Education×Technology)の加速
昨年のランキングから最も飛躍したのはオンライン教育のカテゴリーでした。Edutech企業の一つであるOutschoolは1年で59位までジャンプアップしました。
・Break out(抜け出す)ための戦い
Marketplace 100の上位3社以外でも、競争は激しく、4位から100位までの企業のGMVの差は、0.5ポイント以下となっています。今年は、消費者のお金を奪い合うスタートアップ企業(D2C)の間で、順位の変動がありそうです。
・COVID-19の明らかな影響
また、ファッションや旅行をテーマにしたスタートアップなど、新たにランクインした企業の中には意外なものもありましたが、私たちの買い物や現実逃避の方法に新たなトレンドが生まれていることが示されています。
・注目すべきカテゴリーは、ペット、大麻、コレクターズアイテム。
消費者行動の変化(及びパンデミックによる疲れ)がデータに表れています。
2019 to 2021: Freshmen, Graduates, & Dropouts
今年のMarketplace 100のランクには大きな変化がありました。25社の「フレッシュマン」が初めてMarketplace 100にランクインしました。また、昨年のMarketplace 100にランクインした10社が、買収やIPOを申請するなどして「卒業」しました。また、パンデミックの中でも成長を続け、2020年の間にチャートを上昇させた企業も数多くあります。
さまざまな意味で、Marketplace 100は、今までにない1年の痕跡を反映しています。
Key takeaways from the a16z Marketplace 100
a16z Marketplaceの主なポイント
1.The Marketplace 100の新規参入企業が、アウトドアや旅行、ローカルフード、中古ファッションの新しいトレンドを示している。
今年の「Marketplace 100」には、ソーシャルショッピングアプリの「DEPOP」(46位)、ローカルグローサリーデリバリーアプリの「Mercato」(34位)と「Dumpling」(43位)、中古家具マーケットプレイスの「AptDeco」(78位)など、25の新規参入企業がありました。新参者はランキング全体のGMVの1%に過ぎませんが、新興カテゴリーの一端を垣間見ることができます。(下のチャートはMarketplace100における新規参入企業のGMVを基準としたカテゴリーです)

Marketplace 100に新たに参加した企業のうち、半数近くが「食品・飲料」「旅行」「音楽」「ファッション」の4つのカテゴリーに属しています。これらのカテゴリーを合わせると、新規参入企業のGMVの70%以上を占めることになります。インディーズ音楽のマーケットプレイスである「Bandcamp」や、地元の商店に特化したオンライン食料品マーケットプレイスである「Mercato」は、新規参入企業の中でも上位にランクインしています。これらの変化は、コロナウイルスの影響を反映したものもあります。過去12ヶ月間で、私たちの「外食」や「買い物」の方法が大きく変化していることがここからもわかるかと思います。
同様に、「Marketplace 100」の新規参入企業の多くは旅行をテーマにしていますが、かつての旅行とは異なります。航空券や伝統的なツアーやホテルに焦点を当てるのではなく、新興のトラベルマーケットプレイスはアウトドアが注目されています。Marketplace 100の新新規参入企業には、ユニークなキャンプ場を予約するマーケットプレイス(Tentrr)、ランドクルーザー、パジェロのようなRV車での旅行や駐車場を提供するマーケットプレイス(Harvest Hosts)、「ラグジュアリー」なキャンプ体験を提供するマーケットプレイス(Glamping Hub)などがあります。これらの新規参入企業は、キャンプ場マーケットプレイス「Hipcamp」(昨年の73位から40位にランクアップ)やRVレンタル会社「Outdoory」(28位から11位にランクアップ)、「RVshare」(35位から14位にランクアップ)など、Marketplace 100の常連企業に加わりました。
また、「Curtsy」、「DEPOP」、「Vestiaire Collective」など、新しいファッションマーケットプレイスが続々と登場した年でもありました。これらの新進ファッションマーケットプレイスは、RealRealやPoshmarkのようにトップブランドや高級ブランドに特化するのではなく、ユニークな中古品(古着)に特化しています。オンライン古着の市場は成長を続けており、独立したカテゴリーとして注目されています。
ペットのカテゴリーでは、「Rover」(5位)と「Wag」(37位)に加えて、「Good Dog」(80位)という犬の里親探しのマーケットプレイスが新たに加わりましたが、これは今後のペット業界がさらに伸びていく展開を示唆するものと思われます。ペットは、人々の生活や予算において、ますます重要な存在となっており、その傾向は特に2020年に加速しました。昨年3月から12月の間に1,200万世帯以上がペットを迎え入れ、「パンデミック・パピー」と呼ばれ、養子縁組率が上昇しています。
最後に、コレクターズアイテムに特化したライブ・ショッピング・マーケットプレイスのWhatnotが99位でランキングに食い込んできました。2019年12月にローンチしたばかりのスタートアップですが、同社は目覚ましい成長を遂げています(詳細は後述します)。多くの点で、コレクターズアイテムの領域は、GOAT(6位)やStockX(4位)の初期も同じだったように数年前のストリートウェアを彷彿とさせています。今では、NFTの台頭により、誰もが自分のアートやメディアを収益化できるようになっています)。
これらの企業は、ライブストリーミング(Whatnot)や認証(GOAT、StockX)といったユニークなショッピング体験を、熱狂的なユーザーのいるニッチなカテゴリーに提供しています。この組み合わせにより、驚異的な成長を遂げています。コレクターアイテムは、今年の大注目カテゴリーです!!
2.市場のエコシステムの中で、消費者の支出は一番上の層に集中しています。
最大のマーケットプレイスのうち10社が、2020年に上場または買収されたことで、昨年のランキングから「卒業」しました。Airbnb、Doordash、Poshmarkの3社は、最も著名なIPO企業で、取引初日の終わりには時価総額が1500億ドルを超えていました。PostmatesとDrizlyは、デリバリーに特化した企業が今年のホットな買収ターゲットになったことを示しています。
昨年、私たちは、上位のマーケットプレイスは規模が大きく、本当に大きいことを指摘しました。今回の卒業生は、一握りの企業が価値の大部分を占めているという考えを補強しています。昨年のMarketplace 100にランクインした企業のうち、上場または買収されたのはわずか10%でしたが、これらの企業は昨年のランキングのGMVの57%を占めるという驚くべき結果を出しました。ドルベースで見ると、これは途方もない量のターンオーバーです。
今回のランキングで最も目立った結果の一つは、Instacartの圧倒的な強さです。インスタカートは、オンラインで食料品の配達と受け取りを行うプロバイダーで、Marketplace 100のGMVの70%以上を占めています。昨年の第1位であるAirbnbは、GMV全体の30%強でした)。また、Instacartは、その巨大な規模にもかかわらず、2020年の成長率が15番目のマーケットプレイスでもありました。
(Airbnbをはるかに超えるマーケットプレイスが続々と誕生しているなんて考えられません、、、Instacartは日本ではまだ馴染みがないですが、私たちが街中で目にするようになる日も近いのかもしれません、、)
Marketplace 100のランクの中でも激しい競争が行われています。リストの上位3つのマーケットプレイス以外では、消費者の消費額の1.5%以上を占める企業はなく、すぐ隣の企業と0.5%ポイント以上の差がある企業もありません。つまり、今後数ヶ月の間にかなりの数の企業が入れ替わる可能性があり、来年のMarketplace 100は大きく変わっていることが予想されます。
3.COVID-19は市場のいくつかのカテゴリーを潰した…
パンデミックの影響で多くのカテゴリーや企業がランキング入りした一方で、それに伴う不安や必要な安全対策が妨げになったカテゴリーもありました。特に、育児市場は61%、チケット市場は52%、オフィス市場は30%縮小しました。
4.オンライン教育、セレブリティ・エンゲージメント、食料品の配達、卸売など、他の分野の成長に繋がった
最も大きな飛躍を遂げたのは、オンライン学習マーケットプレイス「Outschool」、セレブリティ・エンゲージメント・プラットフォーム「Cameo」、キャンプ場紹介サービス「Hipcamp」、卸売小売マーケットプレイス「Faire」でした。これらの企業には共通点があります。それは、パンデミックで盛り上がった「ニッチ」なカテゴリーで急成長しているマーケットプレイスだということです。
この4社は、Marketplace 100のランキングで平均41位上昇しました。2020年以前は、これらの新興企業の市場規模はやや不確かなものでしたが、この1年で、オポチュニティの大きさだけでなく、これらの企業のマーケットフィットの強さも明らかになりました。
特にハイテク分野におけるビジネスの成功のためには、タイミングが非常に重要です。昨年は、多くのマーケットプレイス企業が、ビジネスモデルの全面的な見直しを迫られました。逆に言えば その中で、いくつかの幸運なカテゴリーは、大きな成長を遂げることができました。

コロナ禍において、いくつかのカテゴリーは昨年に比べて2倍以上の成長を遂げました。

「Cameo」はセレブリティとの交流に拍車をかけ、食料品カテゴリーは「Instacart」だけでなく、「Mercato」や「Dumpling」などが貢献しました。ブティックの小売店がインディーズブランドの商品を見つけて購入できる卸売り市場「Faire」は、昨年のランキングで卸売りが最も急成長しているカテゴリーであることを独力で証明し、今年は35位に躍進しました。また、全米の独立した花屋から花束や観葉植物、フラワーアレンジメントを配達するサービスを提供するFloomは、COVID期間中に花のカテゴリーを進化させました。また、音楽マーケットプレイスも、主にBandcampが牽引して、目覚ましい成長を遂げました。
さらに、教育カテゴリーは、OutschoolやMasterClassなどの企業が牽引し、77%の成長を遂げました。
COVID-19による制限やロックダウンという大きな制約があったにも関わらず、旅行カテゴリーもこの1年で顕著な成長を遂げました。これは、「Hipcamp」、「Outdoorsy」、「RVshare」、「Harvest Hosts」など、RV車のレンタルやリモートでのキャンプ体験など、「ソーシャルディスタンス」を確保した旅行の選択肢を提供する企業の貢献による部分が大きい結果となりました。
5. 食品や家具の配達だけでなく大麻の配達などにも支出がシフトされている
2020年の初め頃は、コンサートやスポーツイベントのチケットを購入したり、ジムやグループフィットネスに通ったり、育児や犬の散歩にお金をかけたりと、最初は比較的普通の生活を送っていました。しかし、コロナウイルスが広まるにつれて、マーケットプレイスのおかげか、少なくとも最初のうちはステイホームを続けることができていました。
- 2020年初め頃の段階では、保育料やチケット代などの “昔の常識 “は変わっていません。実際、この2つのカテゴリーにおける2020年の総支出のうち、7割以上が第1四半期に集中していました。
- 春になると、オンラインという現実逃避の場所が作られていき、人々はテクノロジーを利用して楽しみ、つながり、リラックスするようになりました。有名人のエンゲージメント(Cameo Videos)は第1四半期から約250%増加し、フラワーデリバリーは第1四半期から約200%増加しました。これらのカテゴリーはいずれも第2四半期に最高潮に達しましたが、大麻のデリバリーは第2四半期に400%を超える大幅な伸びを記録し、その後もその状態が続きました。
- 夏になると、消費者は定住を選ぶか、完全に引っ越すかのどちらかになりました。「Dolly」のような引越しサービスは第1四半期に比べて200%増加し、「AptDeco」のような家具マーケットプレイスは約100%増加しました。一方、家に閉じこもっている人たちは、収集品ブームを復活させ、このカテゴリーは第1四半期に比べて400%以上増加しました。
- 年が明けると、ショッピングが復活し始めました。グッズのライブショッピングはその勢いを維持し、卸売り商品(第1四半期比350%増)やストリートウェア(第1四半期比125%増)などへの支出も増加しました。

6. ネットワーク効果(※)というのはジョークではなく、持たざる企業にとっては、競争は熾烈を極め流こととなる。
※顧客が増えれば増えるほどにネットワークの価値が高まり、顧客にとっての便益が増えること。
マーケットプレイス・ビジネスにおけるネットワーク効果の力は、データを見れば一目瞭然です。「オープン」なカテゴリー、つまり家具や音楽のように強力な既存企業が存在しないカテゴリーでは、AptDeco、Eaze、Bandcampなどの新規参入企業が成長を遂げることができました。しかし、既に大規模な既存企業が支配しているカテゴリーでは、その成長の大部分が新規参入企業ではなく既存企業によるものでした。

7. 急成長しているスタートアップ企業5社は、前年比10倍以上の急成長を遂げている。
急成長しているスタートアップ企業は、新興の消費者カテゴリーを生み出しています。コレクターグッズを売買するコミュニティ主導型のマーケットプレイスであるWhatnot(99位)は、2020年に最も急成長したマーケットプレイスでした。(注意点:2019年12月にローンチしたため、2019年のGMVのウィンドウがランキングの他の企業よりも短い)。Whatnotの拡大は、コレクターズアイテムとライブショッピングという2つの新たなトレンドを生み出しました。コレクターアイテム は、単独ではニッチに見えるかもしれませんが、このカテゴリーをインタラクティブな動画と組み合わせることで、ショッピングが斬新に感じられるように変化させました。ライブ・ショッピング、つまりショパテーンメント(shopatainment )の成長に期待したい。

「Good Dog」(80位)は、犬の飼い主になりたい人と、吟味された認定ブリーダーやシェルターをつなぐマーケットプレイスで、2020年に次に急成長したマーケットプレイスです。この孤立した年にペットの重要性がさらに高まっただけでなく、パンデミックによってペットのオンラインショッピングが正常化しました。
「Mercato」(34位)と「Dumpling」(43位)は、消費者と地元の食料品業者をマッチングさせるサービスを扱っています。2020年はオンラインでの食料品購入が主流となったため、地元の業者と配送の利便性を組み合わせた企業は、顧客の需要にぴったり答えることができるようになったという訳です。
10位のOutschoolは、2020年に入ってから急速に成長しましたが、これは学校の閉鎖が相次いだことによる影響が大きいものでした。しかし、同社が最近も継続した成長を見せている点はホームスクーリングやオンライン教育の普及を示唆しています。
8. 2020年には成長と規模拡大の両立が可能に
a16zでは以前、マーケットプレイスの「山」について説明しました。これは、高水準のGMVで高水準の成長を維持するのは難しいという考え方です。今年の「Marketplace 100」では、この考えに疑問が浮かぶ結果となりました。というのも、今年のMarketplace 100では、GMVと成長率の両方でトップ25に入るという、あり得ないことを成し遂げた企業が数社ありました。
Instacart、Faire、Viagogo、Outschool、MasterClassなどは、パンデミックの前の段階では規模が大きかったのですが、2020年にはそれらを数年前倒しで実現しました。2020年には、これらを数年前倒しで実現しました。いずれも、素晴らしい成長率と規模を同時に達成しました。これは、明確なネットワーク効果を持つマーケットプレイスが、衝撃的な需要に遭遇したときに起こる珍しい現象です。
Marketplace 100では、急成長したマーケットプレイスのトップ10のうち5つが、GMVでもトップ50にランクインしました:Mercato、Dumpling、Depop、Outschool、Hipcampです。

この1年は、多くの業界がそうであったように、マーケットプレイス企業にとって非常に厳しい年になる可能性がありました。しかし、Marketplace 100は、多くのスタートアップ企業の素晴らしいスタミナと適応力、そして何よりも成長の証しとなっています。
フードデリバリー、Edtech、音楽、キャンプなど、ランキングに登場する企業は、厳しい1年を乗り切るための生活スタイルの変化を象徴しています。パンデミックは、私たちの旅行、学習、買い物の方法を根本的に変え、マーケットプレイス企業はそれらのニーズに応えるためにイノベーションを起こしました。
マーケットプレイス企業は、経済が回復するにつれ、どのような役割を果たしていくのか、まだ分かりませんが重要なポジションを担うことは間違いありません。来年はどんな年になるのか、そしてパンデミック後の行動が来年の「Marketplace 100」をどのように変動させるのか、a16zでは大きな関心を持っています。
「Marketplace 100」の完全版をご覧になりたい方はこちらから!!⏬

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今回の記事は以上となります。
新進気鋭のベンチャーキャピタルであるa16zだからこそ、コロナウイルスという生活の変化を余儀なくされた1年においてのマーケットプレイス企業動向が非常によくわかる内容でした。
コロナウイルスで消費は落ち込み、全体を見渡すと経済的な打撃が大きいことは明白ですが、スタートアップ界隈を見てみると、このピンチを自社の追い風として活用している企業が想像以上に多いのだと感じます。また、1年間でもMarketplace100の顔ぶれがかなり変わっていることを考えると、今年の結果次第ではまた多くの企業がMarketplace100から卒業するのかと考えるとワクワクしますね!
さまざまなポストコロナの生活様式の中でのトレンドや注目すべき分野が記載されていましたが、私の中ではその中でもNFTに興味があるので期待しています!皆さんの注目分野は何ですか…?
それではまた、次の記事でお会いしましょう〜!
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