2021年上場企業における IPOの評価額ランキング

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本日の記事はOmri Wallachさんによる「Companies Gone Public in 2021: Visualizing IPO Valuations」の翻訳記事となります。

2021年に新規上場を果たした企業の評価額ランキングをご紹介する記事となります。新規上場の際はIPOが主流ですが、それ以外の手法で上場を果たした企業たちや、2022年にIPOが期待される企業をご紹介します。

オリジナル記事はこちらから⏬
https://www.visualcapitalist.com/companies-gone-public-in-2021-visualizing-ipo-valuations/


Companies Gone Public in 2021
https://www.visualcapitalist.com/companies-gone-public-in-2021-visualizing-ipo-valuations/より

2021年は波乱の展開が多かったものの、グローバル市場にとって実りの多い年であり、2021年に上場する企業もその恩恵を受けました。

注目されていたハイテク関連の新規株式公開(IPO)から食品、ヘルスケアサービスまで、すでに多くの支持を集めている企業が今年、上場を果たしました。2020年に上場する予定だったがパンデミックの影響で延期になったものや、現在の好調な市場を好機ととらえたものもあります。

上の図は、2021年に上場した68社(IPO、SPAC、直接上場を含む)と、上場後の評価額を測定したものをそれぞれの月毎に整理したものです。

2021年に上場したのは?

歴史的に、株式公開を目指す企業は、主にIPO(Initial Public Offering)という一つの方法を採用してきました。

しかし、今日、株式公開を目指す企業は、市場の状況、関連コスト、株主の希望に応じて、3つの異なる選択肢から1つを選ぶことができるようになりました。

  • 新規株式公開(IPO) :未公開企業が新株を発行し、金融機関がそれを引き受け、一般に販売する。
  • 特別買収目的会社(SPAC):上場する企業を買収するための資金調達に特化した、業務を持たない別会社を設立する。SPACは最も早く株式を公開できる方法であり、近年人気が高まっている
  • 直接上場:未公開企業が市場に参入し、既存の発行済み株式のみを取引し、新株を作らない方法。引受手数料が不要なため、IPOに比べコストが低い。

2021年に上場する企業の大半はIPOのルートを選択しましたが、直接上場により大きな評価を得た企業もありました。

公開日 会社名 評価額 ($B) 上場ルート
14-Apr-21Coinbase$86.0Direct Listing
30-Jun-21Didi Chuxing$73.0IPO
10-Nov-21Rivian$66.5IPO
11-Mar-21Coupang$60.0IPO
09-Dec-21Nubank$41.0IPO
21-Apr-21UiPath$35.0IPO
29-Jul-21Robinhood$32.0IPO
10-Mar-21Roblox$30.0Direct Listing
15-Apr-21AppLovin$28.6IPO
22-Sep-21Toast$22.0IPO
昨年の上場企業を評価額順にトップ10を並べたチャート。
Visual Capitalistより

このリストには多くの有名企業が名を連ねていますが、大きな共通点の1つは、テクノロジー分野へのフォーカスが続くという点です。

2021年に新規上場した企業の大半は、複数のモバイルアプリ、ウェブサイト、オンラインサービスなど、ハイテク関連の企業でした。昨年の2大IPOは、上場後の評価額が600億ドルに達した韓国のオンラインマーケットプレイス「Coupang」と、IPO後の評価額が今年最大の730億ドルに達した中国のライドハイヤリングアプリ「Didi Chuxing」です。

そして、他の手段で上場したアプリやサービスも多くありました。ゲーム会社のRobloxは直接上場により300億ドルの評価額を獲得し、暗号通貨プラットフォームのCoinbaseは直接上場後に860億ドルの評価額を獲得し、これまでのところ2021年最大の評価額となっています。

2022年に上場を目指す大企業

例年通り、年度の後半になると多くの大企業が上場することが見込まれます。

テクノロジー系のIPOは今後も市場の話題となるでしょう。決済処理会社のStripeは推定評価額950億ドルで、今年最大のIPOとなるべく準備されていたが、延期されました。同様に、オンライン食料品配達プラットフォームのInstaCartは、パンデミックによって支持率が大きく上昇し、少なくとも390億ドルの評価額での上場を目指しています。

もちろん、上場や株式公開の可能性が挫折することはよくあることです。市場環境の悪化で延期されたり、土壇場で中止されたり、公開市場に関しては何が起こるかわからないものです。

※こちらの投稿はオリジナル記事筆者のOmariさんが2022年1月7日に投稿した記事をベースとしているため、その間の変化がアップデートできていない可能性があります。ご了承ください。


本日の記事は以上となります。

オリジナル記事の引用させていただいたVisual Capitalistでは、マーケット、テクノロジー、ヘルスケア、環境などさまざまな分野の記事を展開しています。ご興味のある方は、以下のリンクからご覧ください。
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そんなところで本日の記事は終わりにしたいと思います。

それではまた!

Source : https://www.visualcapitalist.com/companies-gone-public-in-2021-visualizing-ipo-valuations/

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